もう忙しすぎて限界…。
もっと自分のペースで働きたい。
そんなふうに思ったことはありませんか?
薬剤師の仕事って、大変ですよね。
私も過去に何度も「もう辞めたい」と思った経験があります。
でも、転職を経験して気づいたのは、働き方は職場選びで大きく変わるということ。
実際、私は忙しすぎる職場からのんびり働ける職場へ転職し、心に余裕のある働き方を実現しました。
今、仕事に疲れているあなたにお伝えしたいのは
頑張り続けることだけが正解じゃない
ということです。
無理せず、自分のペースを大切にする働き方だって立派な選択。
この記事では、のんびり働きたい薬剤師が職場選びでおさえるべきポイントを詳しく解説します。
あなたに合った新しい環境を見つけてみませんか?
薬剤師がのんびり働くことのメリット
忙しく仕事をしていると、心に余裕がなくなりがちです。
もし、のんびり働くことが実現できたら、どんな生活が待っているでしょうか。
時間に追われるストレスが少ない
薬剤師の仕事は、時間に追われがちです。
必要な対応をしているにもかかわらず
なんでこんなに遅いんだよ!?
と、理不尽に怒られた経験がある方もいるのではないでしょうか。
そんなストレスを抱えながらも、辛抱し働き続けている薬剤師も多いと思います。
ですが、もしこのストレスが無くなったらどうでしょう?
働くことが、少し楽になりませんか?
精神的な余裕がプライベートの充実につながる
仕事での余裕の有無は、プライベートにまで大きな影響を及ぼします。
仕事が忙しく自分に余裕がないと、プライベートの時間も仕事のことが頭から離れず、楽しめなくなってしまうことも。
スキルアップができる
のんびり働ける環境では、スキルアップの時間を確保することもできます。
忙しく働いていると、日々の業務に追われ、目の前の仕事をこなすだけで精一杯になりがちです。
しかし、のんびり働ける環境であれば、
- 薬に関する知識
- 経営の知識
- マネジメントスキル
など、多岐に渡るスキルアップが期待できます。
のんびり働ける環境だからこそ、薬剤師としての総合的なスキルアップが可能となり、長期的なキャリア形成においてプラスとなるでしょう。
副業に取り組む余裕ができる
のんびり働く環境を得ることで、時間的・精神的な余裕ができ、副業にも取り組むことができます。
それにより、薬剤師以外の仕事に携わる機会が増え、自分の視野を広げられる可能性があります。
副業は、単なる収入増加だけでなく、自己実現の手段としても大きな価値があると思います。
薬剤師がのんびり働ける職場の条件
薬剤師がのんびり働ける職場の条件とは、どのようなものでしょうか?
具体的に考えていきましょう。
残業が少なく、定時に退社できる
多くの薬剤師が経験するのが、終わりの見えない残業です。
「いつになったら終わるんだ」とイライラしながら働いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここで、残業が少ない薬局を見極めるポイントを一つご紹介します。
それは
門前クリニックの「最終受付時間」が「診察終了時間」より前に設定されている
ことです。
通常、最終受付は診察終了時間の15分くらい前に設定されていることが多いですが、クリニックによっては同じ時間に設定されている場合もあります。
このような場合、終了ギリギリに患者さんが来ると確実に残業が発生するので、極力避けることをオススメします。
のんびり働くためには、仕事とプライベートをしっかり区切り、定時に退勤できる職場を選びましょう。
有休消化率が高い
希望通りに休みを取れることは、のんびり働くためには欠かせません。
そのため、職場選びの際には、有休取得率を数字で確認することが大切です。
口先だけじゃなく、実態として休みが取りやすい環境が整っているかを確認しましょう。
処方箋枚数が少ない
1日の処方箋枚数が少ないと、患者対応に追われることが減り、心穏やかに業務を行うことができます。
しかし、処方箋枚数があまりにも少ないと時間を持て余し、逆に疲れてしまうことも。
理想は、忙しすぎず暇すぎずの絶妙なバランスです。
診療科にもよりますが、一人当たり20〜30枚程度が目安となるでしょう。
処方内容がシンプル
処方内容がシンプルだと、余計なストレスを抱えずに働くことができます。
逆に、複雑な多剤併用の場合、相互作用や重複投与の確認など、高い集中力が求められます。
職場内の人間関係が良好
どれだけ他の条件が整っていても、人間関係が悪ければ職場は非常に辛い場所になってしまいます。
良好な人間関係こそが、のんびりと長く働くための基盤です。
薬剤師がのんびり働くために、職場探しでおさえるべきポイント
ここからは、「のんびり働きたい薬剤師が職場探しでおさえるべきポイント」をまとめていきます。
数店舗規模の個人薬局を狙う
個人的にオススメしたいのは、5店舗程度の個人薬局です。
このような薬局では、融通が効きやすく、各スタッフの働き方に対して配慮がされやすいのが魅力です。
また、規模が小さい分、経営者や管理者との距離が近く、意見が反映されやすいという利点もあります。
私自身も、大手薬局から個人薬局への転職経験がありますが、中小企業のゆるい雰囲気の方が働きやすくて好きです。
管理薬剤師にはならない
管理薬剤師には、法的責任が伴います。
薬機法上の責任、医療安全の責任、行政対応の責任など、給与に見合わないと感じることもあるかもしれません。
のんびり働きたい薬剤師にとって、この役職は精神的負担が大きすぎるため、避けるべき選択肢です。
面薬局は避ける
面薬局は、様々な医療機関からの処方箋に対応するため、処方内容や患者層の予測が難しく業務が複雑になります。
のんびり働きたい薬剤師にとってはストレスフルな環境となる可能性が高いです。
施設在宅・居宅に積極的な企業は選ばない
施設在宅や居宅の場合、一包化が多く、処方内容が重いケースが多いです。
また、多剤併用の患者が多く、相互作用のリスクも高まるため、より注意が必要になります。
施設在宅で特に大変なのは、予測不能な処方変更や緊急の薬剤配達など、イレギュラーな対応が日常的に発生することです。
調剤し終わった後に、全て作り直しになることも…。
かかりつけ薬剤師などのノルマがある企業は避ける
多くの大手薬局では、かかりつけ薬剤師のノルマが設定されていることが多いです。
しかも、頑張ってノルマを達成しても、ほとんど金銭的見返りがないケースも多いです。
のんびり働きたい薬剤師は、ノルマのある職場は避けるべきでしょう。
学会・症例発表などがない
学会・症例発表は、薬剤師としての専門性を高めるのに重要です。
しかし、発表の準備には多くの時間と労力が必要で、勤務後や休日を準備に費やすことになりがちです。
継続的な学びは大切ですが、それはあくまで自発的に、自分の生活に無理なく取り入れられる範囲で良いのではないでしょうか。
門前クリニックとの関係性
多くの薬局は、クリニックに対して構造的に弱い立場に置かれており、医師に対し過度に遠慮する傾向があります。
門前との関係性が良くない場合、疑義照会一つでさえ、ビクビクしながら行うことになりかねません。
そのような状況を避けるために、事前の下調べが大切です。
具体的な方法は
- 知人や元勤務者からの情報収集
- 可能であれば、現役の薬剤師から直接話を聞く
- ネットでクリニックの雰囲気や口コミを調べる
- 転職エージェントからの情報入手
などがあります。
生活するのに十分な給与がもらえる
のんびり働くことと、安定した経済的基盤を得ることは、決して相反するものではありません。
過度に高額を求めることなく、しかし生活に支障をきたさない水準を見極めることが重要です。
適切な給与の目安としては
- 基本給で生活できる
- 残業手当に依存しない
ことです。
薬剤師の場合、のんびり働くことと、生活に必要な収入を得ることは、十分に両立可能です。
見込み残業の有無
就業条件に見込み残業が含まれている場合は、注意が必要です。
このような職場では、基本的に残業が発生することが多いです。
しかも、追加の残業代が支給されないようなラインで条件が設定されていることも少なくありません。
給与条件の詳細は、聞きづらいこともありますが、その後の生活に直結する大切な要素です。
必ず確認しておきましょう。
また、条件提示は必ず書面で受け取るようにしましょう。
クリニックと薬局が同時オープンの店舗を狙う
クリニックと薬局が同時オープンの場合、患者数が少ない状態から始まることが多いです。
そのため、軌道に乗り始めるまでのんびり働きながら体制を整えることができます。
また新規店舗の最大の利点は
- 業務フローを自分の働きやすいように設計できる
- 既存の硬直化したシステムに縛られない
ことだと思います。
この柔軟性は、のんびり働きたい薬剤師にとって大きな魅力ではないでしょうか。
通勤時間はできるだけ短く
理想は、ドアtoドアで15分以内です。
通勤に時間をかけるなら、家族や友人と過ごしたり、趣味などの豊かな時間を増やしましょう。
対応に困る患者が少ない立地を選ぶ
薬剤師にとって、対応に困る患者は大きなストレス要因の一つです。
対応に困る患者を完全に避けることは不可能ですが、できるだけ回避する方法はあります。
それは「立地選び」です。
- 裕福な地域
- 総合病院・大学病院から離れた地域(慢性期中心の患者層)
を選ぶことで、比較的落ち着いた患者層を相手に働くことができます。
薬剤師がのんびり働ける職場の具体例
ここからは、薬剤師がのんびり働ける職場の具体例を
- 調剤薬局
- 病院
- 企業
に分けてご紹介していきます。
調剤薬局でのんびり働く
調剤薬局でのんびり働きたい薬剤師にオススメの職場はこちらです。
単科クリニックの門前薬局(皮膚科、眼科、整形外科)
単科クリニックの門前薬局は、のんびり働きたい薬剤師にとって働きやすい環境です。
特にオススメは、皮膚科、眼科、整形外科です。
これらの診療科では、処方される薬剤が限定的、かつシンプルです。
ただし、患者数が多い場合は手早く正確に業務をこなす効率性が必要となります。
それでも、他の複雑な診療科と比較すれば、業務負担は軽いでしょう。
総合病院前、循環器内科、精神科、人工透析科の門前薬局は避ける
総合病院前、循環器内科
総合病院前や循環器内科の門前薬局では、取り扱う薬剤が多岐にわたります。
抗がん剤、糖尿病治療薬、抗凝固剤といったハイリスク薬を扱う機会が増え、高い注意力が必要となります。
また、急性期の患者や、処方内容が頻繁に変更される患者も多いため、業務負担が高くなりがちです。
精神科
精神科の門前薬局では、患者対応が特に難しいケースが多く、自身のメンタルケアも欠かせません。
患者さんとのやり取りが負担になる場合もあるでしょう。
人工透析科
人口透析は、週に3回など決まったペースで続ける必要があるため、長期休みの際も必ず誰かが対応する必要があります。
そのため、休みが取りにくいです。
また、透析患者特有の薬物療法の知識も求められます。
ひとり薬剤師の店舗で働く
薬局のような狭い職場では、小さなすれ違いが積み重なり、社内の人間関係が課題となることが多いです。
その点、ひとり薬剤師の場合、職場内での対人ストレスがないというメリットがあります。
ただし、全ての責任を自分が負うことになるため、一定の知識と経験が求められます。
このように、ひとり薬剤師の店舗は、のんびり働くことができる一方、自立して業務を遂行する能力も必要とされます。
病院でのんびり働く
病院でのんびり働きたい薬剤師には
- リハビリテーション病院
- 療養型病院
がオススメです。
これらの病院は、症状が安定している患者が多いため、急患対応が少なく、落ち着いて業務に取り組むことが出来ます。
また、処方内容も安定しており、業務がルーティン化しやすいのも特徴です。
企業でのんびり働く
企業でのんびり働きたい薬剤師にオススメの職場はこちらです。
DI職(ドラッグインフォメーション)
医療従事者や消費者からの問い合わせに対し、適切な情報を提供することが主な業務です。
時間外の仕事は基本的に発生しにくく、規則的な働き方が可能です。
企業の管理薬剤師
医薬品を扱う事業所には、管理薬剤師を置く必要があります。
主な業務内容は、医薬品の適正使用の推進、在庫管理、品質管理、法令遵守の確認などです。
時間外の業務が発生することも少ないため、自分のペースで働くことができます。
臨床開発職
臨床開発職は、医薬品の開発に関わる承認申請や治験に関する業務を担当します。
主な業務内容は、治験に関する書類作成、医療機関との連絡調整、データの収集・管理などです。
時期によっては業務が立て込むこともありますが、現場の薬剤師に比べると予定が組みやすく、自分のペースで仕事が進めやすい環境にあります。
メディカルライター
メディカルライターは、医薬品に関する文書や資料を作成する仕事です。
医療や薬剤に関する情報をわかりやすく伝えるための文章力が求められます。
書類作成や資料調査が業務の主軸となるため、締め切りはあるものの、比較的落ち着いた環境で作業を進められることが多いです。
また、在宅勤務が可能な場合もあります。
薬剤師がのんびり働くために考えておくこと
薬剤師がのんびり働くために、考えておいたほうが良いポイントをご紹介します。
職場に求める条件に優先順位をつける
まずは、自分にとって重要な条件を明確にし、優先順位をつけておきましょう。
例えば
- 残業の少なさ
- 休日の多さ
- 通勤時間
- 職場の雰囲気
- 給与水準
などです。
これらの条件すべてを満たす職場を見つけることは難しいため、妥協できる点や譲れない点を整理しておくことが大切です。
正社員以外の働き方も視野に入れる
のんびり働くためには、正社員だけでなく、パート、派遣、フリーランスなど他の働き方も視野に入れましょう。
これらの働き方は、勤務時間や日数を調整しやすいというメリットがあります。
ただし、福利厚生や社会保障の内容については事前に確認が必要です。
特に、フリーランスの場合は他の働き方と大きく異なるので、事前に調べておきましょう。
年収ダウンの可能性が高い
のんびり働くことを重視すると、年収が下がる可能性が高いです。
のんびり働ける環境を得るために、どこまで年収ダウンを受け入れられるのか、自分の価値観を再確認する必要があります。
単科クリニックの門前薬局では知識に偏りが出る
単科クリニックの門前薬局で働く場合、取り扱う処方箋が限られるため、知識に偏りが生じます。
日々の業務以外にも、自ら学び続ける姿勢を持ち、スキルアップを続けることが重要です。
田舎勤務の可能性がある
都市部で働きやすい職場は、その利便性や充実した環境から人気が高く、どうしても競争率が上がります。
そのため、のんびり働くことを優先すると、求人の選択肢が限られ、結果的に比較的田舎の職場を検討する必要が出てくることもあります。
薬剤師がのんびり働ける職場に転職するコツ
転職のコツをおさえて、のんびり働ける職場への転職を成功させましょう。
事前の情報収集を徹底する
転職活動を成功させるためには、事前の情報収集が非常に重要です。
ネットで情報収集
まずは、ネットで情報収集をします。
口コミなどを確認して、大まかな雰囲気を掴みましょう。
知人から情報収集
職場の実情を知るために、知人のネットワークを活用するのも効果的です。
その職場で働いている人や、以前働いていた人の意見は、よりリアルな職場環境を理解するのに役立ちます。
薬剤師の業界は狭いので、知り合いを辿っていけば情報が手に入ることも多いです。
転職エージェントから情報収集
転職エージェントを活用するのも有効です。
実際に店舗を訪問して情報収集を行っているエージェントもいるので、求人票には載っていない、現場の生の情報を知ることができます。
必ず店舗見学へ行く
店舗見学に行くことで、オンラインでの情報収集や求人情報だけでは分からない、職場の雰囲気を肌で感じることができます。
リアルな職場環境を観察することは、転職先を選ぶ上で非常に重要です。
面倒に感じるかもしれませんが、入社後のミスマッチを防ぐためにも、必ず実施することをお勧めします。
個人薬局では社長や幹部の人柄を見極める
個人薬局での働きやすさは、経営者の考え方に大きく左右されます。
面接や店舗見学の際は、経営者の「従業員への接し方」や「労務管理に対する考え方」などをよく確認しましょう。
また、「経営理念」や「将来的な展望」についても確認することが大切です。
これにより、その薬局が今後どのような方向に進もうとしているのか、自分のキャリアプランと一致しているかを判断する材料になります。
さらに、会社の幹部の人柄も注目ポイントです。
この人物の特性を知ることで、社長がどのような人材を信頼し、どんな組織体制を築こうとしているのかが見えてきます。
面接で聞いたことを鵜呑みにしない
基本的に、会社は良い面を強調して説明する傾向にあります。
より正確に判断するためのポイントは、具体的な数字や事例を確認することです。
例えば、「残業少なめ」「有休は取りやすい」といった抽象的な表現だけではなく、必ず具体的な数字や実例を確認するようにしましょう。
面接で聞いた内容をさらに深く調べたり、第三者の意見も聞きながら、情報の真偽を検証しましょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを利用することで、自分に合った職場を効率的に探すことができます。
特に初めての転職の場合は、利用することをオススメします。
非公開求人の紹介 、給与交渉のサポート 、履歴書・職務経歴書作成のアドバイス、面接対策など、幅広いサポートを受けることができます。
行きたい企業が決まっている場合は直接応募する
行きたい企業が決まっている場合は、転職エージェントを介さずに直接応募することを検討しましょう。
(※HPに求人情報が載っていることが多いので、そこから直接応募できます)
理由は、直接応募することで、企業側が転職エージェントに支払う手数料が発生しないため、その分自分の年収が上がる可能性があるからです。
企業にとっても、採用コストが低くなるため、お互いにとってメリットがあります。
ただし、注意点もあります。
それは、給与を含む条件交渉を自身で行う必要があることです。
給与や業務内容、働き方など、自分が望む条件をしっかりと企業側に伝え、納得のいく形で合意するためのスキルが求められます。
もし、これらの交渉が難しいと感じる場合は、転職エージェントを利用するのが安心です。
(エージェントは条件交渉を代行してくれるため、スムーズに自分に合った条件で転職を進めることができます)
直接応募と転職エージェントのメリット・デメリットを考慮し、自分に合った方法を選択しましょう。
薬剤師不足の地域でのんびり働きたい!狙い目の地域はある?
のんびり働きたいと考えたとき、一度は地方での勤務を検討したことがある方も多いのではないでしょうか。
のんびり・高待遇で働くことができる、狙い目の地域はあるのでしょうか?
特定の狙い目の地域はない
結論から言うと、特定の「狙い目」の地域はありません。
薬剤師偏在指標(厚生労働省)によると、確かに薬剤師不足の地域は存在します。
しかし、それが必ずしも「のんびり働ける環境」を意味するわけではありません。
むしろ、薬剤師が少ない地域では、給与面で厚遇されたとしても、業務負担は増える可能性が高い点に注意が必要です。
薬学部が無い県は薬剤師不足?
「薬学部が無い県は薬剤師が不足しているのでは?」
そんな仮説を持って調査してみると、意外な事実が見えてきました。
文部科学省「薬学教育関連資料」によると、「薬学部の有無」と「薬剤師数」には特に相関性が見られないことが示されています。
のんびり働きたい薬剤師は、地域で職場を選ぶのではなく、働きたい地域で自分にあった職場を探す方が良いと考えられます。
50代未経験の薬剤師でも、地方でのんびり働くことは可能?
「50歳くらいになったら地方に移住して、薬剤師としてのんびり働きたい」
そんなふうに考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
果たして、このようなライフプランは実現可能なのでしょうか?
中小の調剤薬局なら可能性あり
結論から言うと、50代未経験でも「仕事を見つけること自体は十分に可能」だと思われます。
厚生労働省「職業情報提供サイト」によると、薬剤師の有効求人倍率は3.41倍と、全職種平均の1.31倍を大きく上回っています。
(有効求人倍率が高いほど、求人数が多いことを示しています)
このデータから、薬剤師の需要は非常に高いことがわかります。
特に、中小の調剤薬局では慢性的な人手不足に悩むケースも多く、未経験でも採用される可能性は十分にあります。
また、厚生労働省「薬剤師の需給推計」によると、薬局に従事する薬剤師の需要は、少なくとも2030年頃までは伸びていくと予想されています。
つまり、あと数年は未経験者でも比較的転職しやすい状況であると言えるでしょう。
ただし、高待遇を求めるのは難しいです。
そして、謙虚な姿勢や学ぶ意欲が必要です。
しかし、その姿勢があれば、仕事を見つけること自体は十分に可能でしょう。
まとめ
働き方には、さまざまな選択肢があります。
ハードに挑戦するのも良し、のんびり自分らしく働くのも良し。
そして、薬剤師という資格の大きな魅力は、ライフステージに応じて柔軟にキャリアを描けることです。
人生の転機に合わせて働き方を変えられる自由があります。
今の自分にとって「これがベスト!」と思える選択をしながら、自由に、自分らしい人生を歩んでいきましょう。
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